ゲイリー・ウィノグランド
ゲイリー・ウィノグランド(Garry Winogrand, 1928年1月14日 - 1984年3月19日 メキシコ州ティファナ生まれ)は、アメリカの写真家。
ストリート・フォトで知られる。MoMA(ニューヨーク近代美術館)の元キュレーター、ジョン・シャーカフスキは「同時代の中心的な写真家」と称した。
ストリート・フォトで知られる。MoMA(ニューヨーク近代美術館)の元キュレーター、ジョン・シャーカフスキは「同時代の中心的な写真家」と称した。
ゲイリー・ウィノグランドの名言集
写真とは、フレームのなかで何が起こりうるかを見つけ出すことです。ある事実の周囲を4本の線で縁取りすると、その事実を変えることができるのです。
明確に描写されている事実ほどミステリアスなものはない。写真にしてみるとどのように見えるのか、それが知りたくて私は写真を撮る。
写真とは撮影されたものについて語ることではない。撮影されると「どのように見えるか」が問題である。
フィルムを交換している間に決定的なシャッターチャンスを逃してしまったときにどう感じるかと尋ねられて、「交換中には撮るべき写真は存在しないよ」
(「これまでに特に難しい仕事、または撮影するのが難しい瞬間というのを経験したことがありますか?」と聞かれて)いや、唯一むずかしいと感じるのは何かが起きている最中にフィルムを交換することだ。君はそういうの、素早くできるほう?
わたしは写真のなかにメッセージを込めない。わたしにとって写真の本来の仕事は、フィルム上にちょっとした現実(それが何であろうとも)を捕らえることだから。もし、後になって、その現実が誰かほかの人にとって何か意味を持つことになるなら、ますます結構だ。
もしファインダーを覗いて、そこにお馴染みの光景が見えていたら、それをお馴染みじゃなくするために何かやってみるだろうね。
最も重要な瞬間などない。あらゆる瞬間が重要になれる。
(なぜ写真を撮るのかと尋ねられて)私が撮影されたものがどんな風に見えるのか知りたいという燃えるような欲望が私にはあるから。
写真集
Winogrand: Figments from the Real World
ウィノグランドの死後、ニューヨーク近代美術館で回顧展が開催されました。これはその回顧展に合わせて刊行されたものです。MOMAのキュレーターであるジョン・シャーカフスキーが、遺された膨大なネガを含むウィノグランドの作品をまとめたもので、これまで未発表だった作品も多く、必見の写真集です。
The Man in the Crowd: The Uneasy Streets of Garry Winogrand
ウィノグランドの代名詞ともいえるストリート・フォトに焦点を絞った記念すべき写真集。1960年代後半から70年代前半にかけてのニューヨークを中心に、路上で繰り広げられる人間模様を絶妙に切り取っています。
Public Relations
1969年にウィノグランドが始めた写真プロジェクト「イベントにおけるメディアの影響」をまとめた写真集です。美術館のオープニング、記者会見、スポーツの試合などさまざまなイベントと当時のアメリカ人の姿が見事に描写されています。
The Animals
1968年に発表された『アニマルズ』。ストリートを離れ、動物園へと向かったウィノグランドが、さまざまな動物とそれを見ている人間たちで溢れる都会のジャングルのなかで捕らえたものは?