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ロベール・ドアノー

 

ロベール・ドアノー


ロベール・ドアノーの名言集

日常生活のなかで起きる小さな奇跡はほんとうに刺激的です。道端で繰り広げられる予想もつかない出来事は、どんな映画監督でも思いつきません。

弱さや欠点があるからこそ、私は人間が好きなのだ。私は普通の人々とうまく付き合える。天気の話から始めて、徐々に重要なことに近づいてゆく。写真を撮るときは、拡大鏡で彼らを検査するようにではなく、冷静で科学的な観察者のような心構えで撮影する。そこには兄弟のような親密さがある。決して表舞台に出ることのない人たちに光を当てるなんて、ちょっと素敵じゃないか。

ここで100分の1秒、あそこで100分の1秒。たとえそれらを端から並べたとしても、永遠から切り取られたのはせいぜい1秒か2秒、3秒が関の山だ。

もしも良い写真の撮り方を知っていたら、それを毎回やるだろうに。

チャンスは金で買えない。支払わなければならないもの、それは人生だ。多くの時間を費やし、時間を支払ってチャンスを得る。時間を浪費するのではない、時間をかけるのだ。

写真を撮るときは、無駄なおしゃべりをするな、メモを取るな、自分を分析するな、そしていかなる質問にも答えるな。

私には収集癖がない。ものを所有したいという欲求に苦しめられることがない。自分の写真があれば全く満足なのである。私は写真たちともう何年も生活を共にしてきて、お互いを裏の裏まで知り尽くしている。したがって、写真にはそれぞれ生命と個性があると言う権利が私にはあると感じている。おそらく写真とは植物のようなもので、話しかけない限り決して成長しない。私もまだそこまで極めたわけではないのだが。写真たちの多くは気立てがよくて可愛い少女のように振舞い、私が通り過ぎるときは必ずすてきな微笑みを送ってよこす。しかしそれ以外の写真はたいへんな性悪女で、私の人生をめちゃめちゃにする機会を見逃すまいとしているのだ。私は写真たちをキッド革の手袋でやさしく取り扱ってやる。



写真集

ロベール・ドアノー (アイコン・シリーズ) ドアノーの生涯と作品をコンパクトに紹介したアイコン・シリーズの日本語版。入手しやすい価格、解説文も日本語訳されているので、入門として最適な一冊だと思います。
Robert Doisneau: Paris: New Compact Edition
Robert Doisneau: Paris: New Compact Edition
パリのストリート写真を集めた決定版。娘の編集による600点近い写真は、彼が愛した普通の人々のありふれた毎日の生活のなかの奇跡のような輝きにあふれています。おすすめの一冊。


Doisneau: Portraits of the Artists パリに生きる芸術家のポートレートを収めた写真集。ピカソ、ホックニー、ジャスパー・ジョーンズ、ジャコメッティ、マルセル・デュシャン、ル・コルビュジエ、藤田嗣治など、そうそうたる顔ぶれ。







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