ロバート・フランク
スイス・チューリッヒ生まれ。1947年にアメリカに移住し、1958年、代表作である「アメリカ人」("Les Americains")を発表、後に続く写真家に多大な影響を与えた。
一時は映画製作を中心に活動していたが、近年は写真撮影に戻っている。
一時は映画製作を中心に活動していたが、近年は写真撮影に戻っている。
ロバート・フランクの名言集
私はしばしば、被写体を自分の見解に沿うように故意にねじ曲げていると非難されてきた。ともあれ、写真家にとって生命とは無関心ではいられないテーマである。意見は一種の批判から成ることがある。しかし批判は愛からも生まれ得るのだ。他人には見えない何かが見えるということが重要だ。おそらくそれは希望の、もしくは悲哀の表情。また、写真を撮るのは常に自分に対する瞬間的な反応なのである。
私の写真は前もって計画したり構図を決めて撮ったものではない。写真を見る人が共感してくれるのを期待することもない。しかし、もしも私の写真が見る人の心になにかイメージを残すとしたら、そのとき何かが成し遂げられたと私は感じるのである。
私は映画製作で成功したことがない、まったく。きちんとできた試しがないのだ。そしてそれは素晴らしいこともある。うまくいかないというのは良いこともあるのだ。おかげでやり続けられるから。
『The Americans』が成功を収めたあと、私は同じことを繰り返したくなかった。そして周囲は何かを期待し続けている。今でもそうだ、私が古い作品を編集した写真集を刊行したときでさえ。だからこの探求はもっと内面的なもので、私のセンチメンタルな部分と関係している。私はセンチメンタルにはなりたくないと常に言っている。写真はセンチメンタルであるべきではない。しかし、それでも私は自分のセンチメンタル性に気づいている。
写真集
The Americans
グッゲンハイム財団の奨学金を受けて1955年から56年にかけてアメリカ中を駆け巡り、持ち帰った写真の数々は、当時のアメリカを忠実に描写し、その後辿ることになる道を暗示している…。ロバート・フランクの代表作。
Looking in: Robert Frank's The Americans
上記の写真集「アメリカンズ」の刊行50周年を記念してワシントンのナショナル・ギャラリー・オブ・アート等で行われた写真展のカタログとして出版されました。貴重な画像が満載です。
Robert Frank: Moving Out
ワシントンD.C.にあるナショナル・ギャラリー・オブ・アートで開催された回顧展を記念して出版されました。145点のモノクロ写真、15点のカラー写真を収られています。