ユージン・スミス
ウィリアム・ユージン・スミス(William Eugene Smith、1918年12月30日 - 1978年10月15日)は、アメリカの写真家。1957年から世界的写真家集団マグナム・フォトの正会員。
第二次世界大戦中はサイパン、沖縄、硫黄島などで戦争写真家として活動、1970年からは水俣病の汚染の実態を取材・撮影し、世界にその悲劇を伝えた。
第二次世界大戦中はサイパン、沖縄、硫黄島などで戦争写真家として活動、1970年からは水俣病の汚染の実態を取材・撮影し、世界にその悲劇を伝えた。
ユージン・スミスの名言集
多くの写真家は、自分と被写体の間をガラス板一枚分隔てているようだ。中に入り込んで相手を知ることができないのだ。
基本的に、自分の写真は全部失敗だと思う。自己否定とかそういうことで言っているのではない。それが「良い」かどうかを自分では判断しないのだ、その代わりに言おうとしていたことが伝えられなかったという点の判断は行う。この「入浴する智子と母」の写真は、個人的に自分が撮影した最高の写真だと思う、そこには私が伝えたかったことが表現されている。
写真をよくするためならトリミングを行う。世界は35mmカメラのフォーマットに都合良く合うようにできている訳ではない。
ネガはノートブックであり、覚え書きであり、フライングのスタートであり、気まぐれであり、下手くそな下絵であり、上出来の下絵でもあるが、決して作品の完成形ではない。完成バージョンのプリントは雑誌社の投資に見合うだけの十分な、公正な利益となるべきである、それが雑誌の目的にかなう手段なのだから。プリントされた写真だけが唯一の完成した写真である。ネガは寝室と同じくらいプライベートなものだ。
信念、トライ、カメラ、そしてフィルム。私の良心の、壊れやすい武器たち。これらを武器に私は戦った。
写真集
Dream Street: W. Eugene Smith's Pittsburgh Project
1955年、「ライフ」誌での活動を辞めたユージン・スミスは、3週間かけてピッツバーグ市200年祭を祝う人々を取材する仕事を依頼されます。結局それは1年がかりの取材となり、自身の最高のドキュメンタリーだと自信を持っていましたが、これまで完全な形で出版されたことはありませんでした。21世紀になってようやくその全貌が明らかになったのが本著です。
The Jazz Loft Project: Photographs and Tapes of W. Eugene Smith from 821 Sixth Avenue, 1957-1965
ファンの間で人気の高い一冊。彼が住んでいたマンハッタンで活動するジャズ・ミュージシャンたちを撮影し、演奏をテープに録音するという「ジャズ・ロフト・プロジェクト」の写真集。写真愛好者のみならずジャズを愛する方におすすめです。